イギリスごはん。

ロンドン在住者がイギリスのごはんについて綴るブログ。



お肉の代わりに虫を食べる時代が来た…?イギリスの食品業界では当たり前な sustainability(持続可能性)について。

 

 

皆さんこんにちは。イギリスごはんのhinaです☺

 

このブログではロンドンに来て約一年になる私がロンドンで生活する中で食べたご飯の情報と感想、おすすめポイント等をご紹介しています。

 

…が!本日も前回に引き続き、お店の紹介でなく「イギリスの食」について書いていきたいと思います☺

 

元々食べるのが好きな私ですが、イギリスに来て、さらには食品関係の仕事をし始めてから、ますます食への興味が深まっていく毎日です。

 

イギリスにくるまでは、「ごはんが美味しくないイギリス」「ごはんに興味がないイギリス」というイメージを持っていましたが、全く持ってそれは古い情報だったんだなということが、今なら身を持って分かります。

 

確かにまだまだ美味しくないご飯もありますが(笑)、イギリスは食のトレンドの先端を行っている国の一つだと、この記事を最後まで読んだあなたにも思っていただけたなら幸いです。

 

今回は「美味しい」と同じくらい、もしくはそれ以上に大切だと考えられている、sustainability (サステイナビリティ/持続可能性)についてご説明していきます。

 

 

sustainability (サステイナビリティ/持続可能性)とは

 

イギリスで食品のパッケージを見てみると、多くの商品に sustainable (サステイナブル/持続可能な)という言葉が書かれているのを目にします。

 

持続可能な食品、と聞いてもあまりイメージが湧かないかもしれませんが、限られた資源の地球で、そして世界人口が増えていく地球で生きていくにあたって、先の世代までずっと飢えることなく健康にかつ環境にやさしく食べ続けられる食品であるかどうか、という意味合いが、この言葉には含まれています。

 

ではどういった食品が sustainable なのでしょうか?

 

次から具体的に見ていきたいと思います。

 

廃棄物を出さない食品

 

まず分かりやすいのが、廃棄物をださない=環境にやさしい食品です。

 

廃棄物すなわちパッケージについて配慮された食品は、sustainable だと言うことが出来ます。

 

具体的にはリサイクルできるパッケージであることや、過剰なパッケージを避けることが挙げられます。

 

具体例で見てみますと、以前あるスーパーの食品のレビューを見ていた際、こんなレビューがついていました。

 

「どうしてこのパンは個別包装されているんですか?こんなに過剰にプラスティックを使うのはやめて欲しい」

 

その商品は、一袋の中に8個バターロールが入っており、その8個のパン一つ一つも袋に包装されているタイプのものでした。

 

私個人的には一つ一つのパンを持ち運ぶこともできるし、日本人的感覚からこちらの方が衛生的な感じがすると思っていたのですが、「過剰包装=環境に悪い」という考えがこちらに根付いていることを感じるバッドレビューでした。

 

商品が美味しくても、包装が環境にやさしくなければ「良くない食品」とみなされてしまうということです。

 

また、最近ではイギリス大手スーパーの内の一つ、M&Sが野菜や果物のプラスティック包装を止める方向であることを発表しました。将来的にはバーコードのついたシール等も撤廃するとのこと。また、同時に、2022年までにすべての商品のパッケージをリサイクル可能なものにすること、2025年には "zero-waste" (廃棄0)を目指すとの内容も、M&Sは発表しています。

 

こちらの発表は、M&Sの "Head of Food Sustainability" (持続可能な食品担当の代表)から発表されました。各スーパーにこうした担当がおり、sustainability を重要視したマーケティングが行われていることがよく分かります。

 

因みに他のUK内の大手スーパーも、以下のような発表を行っています。

 

TESCO

2025年までに、すべての商品のパッケージをリサイクル可能、もしくは堆肥可能なものへ変える。またこれまでの取り組みとしては、2層のプラスティック包装を1層に変更し、92トンのプラスティックを削減した。

 

Sainsbury's

2005年と比較し、2020年には包装の量を半分に減らす。2006年から自社のロゴが入った買い物バッグはリサイクルしており、自社ブランドの包装削減の33%をそれがになっている。また2015年から2016年にかけて牛乳のパッケージを見直し、一年に580トンものプラスティックの削減を実現した。

 

Asda

2007年から比べ包装量の27%を削減している。また、自社ブランドのお水のパッケージを見直し、82トンものプラスティック削減を実現した。

 

Morrisons

店で出る廃棄の95%はそのまま埋め立てる以外の方法で処理している。また、海洋汚染の元となるプラスティック性綿棒や、カフェ内でのプラスティックストローも廃止する方向である。

 

Waitrose

サンドイッチのパッケージをプラスティック部分、紙の部分へ簡単に分けることが出来る様パッケージを改善。リサイクルしやすくなりました。また、プラスティック製綿棒の廃止により21トンのプラスティックを削減。海洋汚染のもととなっているマイクロビーズを含んだ商品を全て撤廃。

 

sustainability を実現するための取り組みが、イギリスの食の業界では常に世間から求められていることだということがよく分かります。

 

お肉と乳製品の代わりとなる食品

 

お肉と乳製品の過剰摂取は様々な病気の原因となるとも言われていますが、同時に環境にとっても良い食品ではないという考え方があります。

 

例えば、お肉や牛乳を得るためには牛を飼育しますが、それには広大な土地、飼料、お水、酸素が必要となります。また、こうして育てられ、加工された食品は、多くの場合はるばる遠路から、エネルギーを使って輸送されてきており、二酸化炭素排出の観点から見ても好ましくありません。

 

寿命がのび、人口が増加していく世界で先の世代までずっと食べ続けることができる食品をと考えた時、お肉や乳製品は残念ながらそれに該当しません。

 

では、お肉や乳製品の代わりにプロテイン(タンパク質)を得るには、どうすればいいのでしょうか?

 

一般的なところでは豆乳など植物性のものからプロテインを得ることが挙げられます。植物性のものは、同じく世界で輸出入されているという現状はありますが、生産にあたっての二酸化炭素排出や使用される肥料については、動物性の物よりは環境にやさしいことが想像できます。

 

また、最近イギリス大手スーパーのひとつ Sainsbury's が、以下の商品の発売を開始しました。

 

最近実際に店頭で見つけました写真がこちらです。

 

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delicious insect snack と書いてあるように、食用の虫のお菓子です。

こちらの味はBBQ味の、ローストクリケット(コオロギ)です。

 

ご紹介しておきながら、実際に買って試す勇気がなかったのですが(笑)、Sainsbury's の商品発表の記事を見てみると、「これは次世代の食品である。肉の消費が相変わらず高い今、我々に必要なのは肉の代わりになり、より持続可能なプロテイン(タンパク質)の補給源である」とのこと。

 

また、「虫の飼育にはごくわずかな土地と水しか必要でなく、大変環境にやさしい」「もはや虫を食べることは罰ゲームでも特異な興味からでもなく、次世代の食にとって必要となることだ」とも書かれています。

 

ある記事では「アジアやアフリカのある国では虫を食べることは普通。貝やカニ、エビを食べている人がいたならば、それは海の中の虫と同じようなもの。」ということも書かれてありました。

 

確かにこちらの人はエビや貝、またタコやイカの軟体動物を決して食べようとしない人も一定数いるように感じますが、彼らが抱いているのは、私が虫に対して持っている感情と同じなのかもしれません。

 

未知で、言葉は悪いですがなんだか野蛮な感じがする食べ物。でも、食べてみると意外と美味しくって、全然平気になる時がくるのかもしれません。

 

地元で生産された、季節の食品

 

これについては、先で触れた二酸化炭素排出のところに関わってきます。

 

イギリスでも日本でも、食品の多くが遠い県や国からの輸入品だったりしますよね。国内の場合、季節の物でないものを育てるにはそれだけの施設、コストがかかっていますし、国外から輸入している場合は輸送にあたってたくさんのエネルギーが使われています。

 

なるべく地元で生産されたもの、季節のものを選ぶことが、環境にやさしく sustainable な選択、という考え方になります。

 

 

まとめ

 

ということで、今回はイギリスの多くの食品で考慮されている sustainability についてご説明させていただきました。

 

私も日本を離れて1年以上たっているので、日本でももしかすると同じような流れになっているかもしれませんが、イギリスの食の現状、ということで今回書かせていただきました。

 

この susutainability という考え方、「美味しい」と同時に、ごはんを食べるにあたって大事なことだなぁと、私個人的には強く感じます。

 

今後もこちらのブログではイギリスの様々なリテール商品もご紹介していけたらなと思っていますので、よかったら読者登録してみてくださいね☺

 

それでは今回はこの辺で。

 

こちらの記事が、あなたのお食事の参考になったのなら幸いです。

 

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それではここまでお付き合いいただき有難うございました。

 

また次の記事でお会いしましょう☺